押井守さんの小説です。
アニメ監督なのに文章が素晴らしいです。
と思ってたら小説家を志していたこともあるのだとか。
さすが。
才能ある人は別の分野でも才能を発揮したりしますね。
天は二物を与えずなんて大嘘だ!ちくしょう!
というのは冗談ですが
感性が優れているクリエイターは
何を作るにしても
それを発揮するということでしょうか。
やはり押井氏には学生運動の影響が大きかったようです。
学生運動の描写はやはり体験した人ならではの表現だと感じました。
中~終盤に延々と続く
押井節ともいえる哲学的な会話文
良い意味でも悪い意味でも押井ワールドでした。
苦手な人は苦手かもしれません。
他の押井作品を観たときにも感じることですが
ものすごい知識量です。
こういうのを教養というのでしょうか
もっと勉強しとけばよかったなあと思いました。
とても理屈っぽい文章が続きますが
だからこそアニメ、映像ではなく小説で表現したのではないでしょうか。
好き嫌い別れる作品だとは思いますが
私はそれなりに楽しめました。
角川ホラー文庫から出版されていますが
これはホラーではないと思います。
追記
これはメディアミックス作品なのですね
アニメ映画が存在したのを存じ上げませんでした。
BLOOD+
BLOOD-C
も関連作品なのだとか
ひとつくらいは見てみたいと思います。
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