2012年12月2日日曜日

VHS


140字以上の文章をしばらくぶりに書いてみようかと思いまして
筆を執り、もといキーボードをぱちぱちしました。
いけませんね。

先日TSUTAYAで
『パルムの樹』
『スプリガン』
『天使のたまご』
という3本のアニメ映画を借りてきました。

どれもVHS(ビデオテープ)です。

私の部屋にはテレビがないため
たいてい映画はDVDをレンタルしPCで観ています。
それゆえVHSは観ることができませんでした。
最近PCとビデオデッキをつなぐ機械を購入したので
以前から観たかった上記の作品を借りてきました。

どの作品も
ちょーおもしろかった!!!
というほどではありませんが
それなりに「観てよかったな。」と思えるだけの魅力のある作品でした。

そこでふと思いました。
VHSを観れる環境が急速になくなっていく中で
この先あと何人の人がこの作品を観るのだろうか、と。

どの作品も販売用にはDVDもしくはBD化しています。
しかしレンタル用のDVDが作られることはないようです。
観たこともない作品を購入する人はあまり多くないと思います。
そしてTSUTAYAなどのレンタルショップでも
スペースの関係などでどんどんVHSは消えています。
そうなるとこの作品を観る人は今後数えられるくらいしかいないのでは。

技術の進歩、メディアの刷新を否定する気はありません。
私も比較的新しいもの好きですし、観れる環境ないのにBDを持ってる作品もあるくらいです。
しかしながらメディアの変化とともに
それなりに価値のあるコンテンツが消えていってしまうのはもったいないと思います。
音楽や映画に影響されて人生変わってしまう人がいることを考え
すこし考えを飛躍させると、これは社会の損失では。

いいコンテンツ≒多くの人に愛されてるコンテンツは大抵の場合時代を超えて残ります。
しかし、その影でさほど人の目に触れられなかったコンテンツ
多くの人には愛させれなかったけども誰かの人生を変える可能性のあるコンテンツ
は消えていっているんだな
と感じました。

とはいえ私個人でできることなんてほぼありません。
お金を出せるわけでもないし
こんな作品があるんだぜ!
と世に訴えかけたとしても効果はほぼないです。
なのでせめて物好きのひとりとして
少し意識してこういった消えゆく作品に触れていきたいな
と思った日でした。

近日中に
『雲のように風のように』
『アリーテ姫』
を見る予定です。
楽しみ。