2011年8月24日水曜日

千年の土産

アニメ監督今敏氏の展覧会

今 敏 回顧展「千年の土産」

に行ってきました。

あまり大きくない会場で
展示されていた作品数も
そんなに多くはありませんが
行ってよかったと思いました。

今敏氏がポスターやら
ジャケットやら
雑誌のために描きおろしたイラストは
すでにどこかで観たことあるものが多かったですが
やはり画面で観たよりも非常に色が美しいように感じました。

そして漫画家時代の作品の生原稿も展示されていました。
今は漫画もデジタルで描く人が多くいらっしゃいますが
今敏氏が描いていたときはすべてアナログ。
ゆえに修正したあとや
スクリーントーンのシワなども見えて
なんだか感激しました。

また今敏氏が使っていた
ペン
メガネ
動いたままのストップウォッチ
が展示されていたのも印象的でした。

現在製作中
(いや止まってるのか)
新作の
『夢見る機械』
のキャラクターのイラストもいくつかあって
改めて
必ずいつか完成させて欲しいと心から思いました。

今日は今敏の命日。

2011年8月23日火曜日

精神

想田和弘氏のドキュメンタリー映画
『精神』
を観ました。



前作の『選挙』と同様
ナレーションやテロップのない正統派ドキュメンタリーでした。

ドキュメンタリーは観るとき体力、集中力も使うのですが
やはり見ごたえがありました。

人のココロって何なんでしょうね。



そして個人的にカメラの力みたいなものを感じました。
カメラはもちろん目の前の映像を映しますが
同時に撮影者の人柄、想いも映します。
それを改めて実感しました。

2011年8月21日日曜日

REDLINE

REDLINEというアニメ映画を観ました。
DVDで。




とても楽しめました。
あまり絵柄が好きではないので
正直期待していなかったのですが
そんなこと気にならないくらい
自由でトガッた映像だったので
エンターテイメント作品として非常に楽しめました。
やはりアニメでの映像表現って自由ですね
これは映画館で観たかった。


これキャストも有名な方多いですし
ずいぶんとお金もかかっているように見受けられます。
公開当時もう少し話題になってもよかったと思うのですが
どうなのでしょう。
当時僕は今ほどはアニメに興味がなかったので
話題をキャッチできなかっただけかもしれません。
いや、でももっと話題になってもよかったはず。
だってキムタクと蒼井優と浅野忠信ですぜ。
バンバンCMとか打ってもよかったはず。

ぴあの満足度ランキングは1位だったそうですが
こういうアニメを観に行くお客さんは
割と理解があるといいますか
元々アニメを楽しめる感覚をお持ちの方が多いと思うので
あまり参考にはならないような気がします。

もう少しジブリ、ピクサー以外のアニメが
いわゆるオタク層やアニメファン以外にも
もう実写と別け隔てなく普通にデートとかで鑑賞されるようになって欲しいなあ
とぼんやりと思ったりします。
なってるのかなあ。

2011年8月16日火曜日

今敏『海帰線』

今敏『海帰線』
という漫画を読みました。
今敏監督のアニメ作品は好きでいちおうすべて観ていましたが
恥ずかしながら漫画は始めて。




なかなか楽しめました。
ただ作画やらレイアウトにこだわり
それだけで作品となるくらい緻密な絵コンテを書く
今敏氏にしてはやや絵が荒くないか?
と感じましたが
それはあとがきに書いてありましたw
連載ってのは大変なんですね。

絵コンテの例


話はちょっと変わりますが
今敏氏の作品と同様に今敏氏の文章も好きです。
真面目でありつつもユーモラスな感じ。
そして日本語がきちんとしています。
最期の遺書も壮絶でした。
人柄が出ています。
見習いたいものです。

私の眼には漫画とアニメの間に
特別な類似点みたいなものは見つけられませんでしたが
(もちろん表情だったりキャラクターデザインだったりはあるけども)
漫画としてもけっこう好きかもしれません。

今敏氏は短編の漫画がたくさんのあるようです。
もっと読んでみたくなりました。

現在
今敏回顧展「千年の土産」
なるものがやっているそうです。
来週までなので時間を作って必ず行こうと思っています。