2011年7月18日月曜日

七瀬ふたたび

『七瀬ふたたび』

を読み終えました。
これで七瀬3部作と呼ばれる

『家族八景』
『七瀬ふたたび』
『エディプスの恋人』

をすべて読んだことになります。



前にも書きましたが
これちゃんと時系列準に読めばよかったです。
私が読んだのは

家族八景
 ↓
エディプスの恋人
 ↓
七瀬ふたたび

の順です。

三部作とはいえ
それぞれテーマが違って独立しているといえばしているのですが

※ネタバレ※

テーマは
家庭(家族)

国家(というか世の中?)

神(世界?)

七瀬の変化だったり
テーマの大きさというか展開として
やはりちゃんとした順番で読むべきですね。
衝動買いの弊害。


でもなかなか楽しめました。
この三部作で一番好きなのはどれか
と考えると私の場合は
『家族八景』
でしょうか。

バンドやらなんやらでなんでもかんでも
「やっぱファーストだよな」
「初期衝動がむにゃむにゃ」
とかいう人と同様の心理でこう考えているわけではありません。
単純に
人の描きかた
人の心理の描きかたが一番好きですし
やはり家族というテーマはリアリティがあるなあ
と個人的に感じたからです。

これからも筒井作品にもっと手を出してみるつもりです。



なんだか読書ブログのようになってますね。
意図してそうしているのではなく
他に書くようなことをしていない
というのが実情です。
大いに不本意です。
もっと毎日をおもしろくしなければ。

ただこういう風に何か作品に触れたときは
自分なりに消化しなんらかの形にすることが
けっこういいらしいと聞いたので
これからも続けているつもりです。

2011年7月14日木曜日

エディプスの恋人




同著者の『家族八景』
という小説を読みなかなか楽しめたので
同じ主人公の火田七瀬が出てくる小説である
と裏表紙にかいてあったこの本を
某中古書店にて¥100で購入しました。

なんだか不思議な話でした。
最初はややミステリー的なお話かと思いきや
最後はSF的な。
でもとても楽しめました。

やや残念であったのは
『家族八景』からこの『エディプスの恋人』の間にも
(実際の発売順は分かりませんが少なくともストーリーの時系列順には)
火田七瀬を主人公とした作品があるようです。
最後にそういった描写がでてきて
なんじゃこりゃ
となってしまいました。
そっちを先に読むべきでした。
残念。
衝動買いですのでしょうがないです。

恐らく私は
このブログを更新したらブラウザから新しいタブを開き
すぐにその作品調べて手帳にメモすることでしょう。

筒井康隆作品にとても惹かれ始めました。


こういう文字での表現方法が面白いと思いました。

2011年7月12日火曜日

未来のイヴ



『未来のイヴ』という小説を読みました。

以前から探していたのですが、なかなか古い本なので本屋で入手できず
密林の奥地から届けていただこうと思いましたが
大学の他キャンパスに所蔵されていたため取り寄せました。

読もうと思ったきっかけは
押井守監督作品
『イノセンス』
に大きな影響を与えたと知ったからです。

イノセンス

読んだ感想ですが
まず、旧字体で書かれていたため非常に読みづらかったです。
これは単純に私の教養の問題。
いやん。

イノセンスに大きな影響を与えた
とありましたが
私にはどの辺が影響を与えたのかイマイチ分かりませんでした。
唯一の共通点といえば
やたらと引用をする
という点でしょうか。
(あと分かりにくいという点でしょうか。なんつって)

むしろ
情報生命体
といいますか
物質から離れた生命といいますか
生命は肉体ではなくもっと遍く存在しているような描き方をしていて
「生命とは何か」
を問いかけている点では
むしろ攻殻機動隊の原作(士郎正宗氏の漫画)に大きな影響を与えているのではと感じました。
イノセンスは「生命とは何か」よりも「なぜ人間は人形を作るのか」
を問いかけた作品だと僕は感じています。

『未来のイヴ』が最初に
アンドロイド
(文中では「人造人間」という文字に「アンドロイード」というふりがなで表記)
という名称を初めて使った小説であるようです。
すごいですね。
それがまさかスマートフォンのOSの名前になるとは。
きっとヴィリエ・ド・リラダン氏もびっくりでしょう。


文章が難しいのもあって
理解できないところも多々あったように感じます。
ほとんどが会話文で成り立っていて
同じような論旨のセリフを繰り返すことも多く
読むのに非常に時間がかかりました。

もうすこし
こういうSFといいますか
身体とか生命について描かれた作品に触れてから
もう一度読んでみたい
いや、でも読むの大変だったらもう二度と読みたくない
というアンビバレンスな気持ちです。


押井守氏が一体どの辺に影響を受けたのかもうちょっと調べてみたいです。





追記:
『イノセンス』で暴走した少女型のアンドロイド→ハダリ
『未来のイヴ』に出てくるアンドロイド→アダリー
これは確実に引用だと思います。

2011年7月11日月曜日

2011 上半期観た映画

7月になってしまいましたね。
時が経つのは早いものです。
嫌になっちゃいますね。

ということで今年上半期で観た映画

『ビン・ラディンを探せ』
『クローバーフィールド』
『アメリカン・グラフィティ』
『トーク・トゥ・ハー』
『ウォール街』
『PATLABOR THE MOVIE』
『PATLABOR 2 THE MOVIE』
『人狼』
『告白』
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』
『ライフ・イズ・ビューティフル』
『スラムドッグ・ミリオネア』
『バタフライ・エフェクト』
『レスラー』
『荒野の1ドル銀貨』
『攻殻機動隊S.A.C Solid State Society 3D』
『エレファント・マン』
『ミッドナイトエクスプレス』
『その男、凶棒に突き』
『亀虫』
『バーディ』
『ガタカ』
『リベリオン』
『未来世紀ブラジル』
『グッドフェローズ』
『かいじゅうたちのいるところ』
『第9地区』
『鉄男』
『ロジャー&ミー』
『Love Letter』
『Kick Ass』
『星を追う子ども』
『ロスト・イン・トランスレーション』
『老人Z』
『アヴァロン』
『MEMORIES』
『父親たちの星条旗』
『硫黄島からの手紙』

こんな感じです。
もう少し多くの作品に触れたかったですがなかなか上手くはいきません。

意識的に押井守関連の映画を観ました。
特に『うる星やつら~』
がなぜ名作と呼ばれるかも分かりましたし
『PATLABOR~』を観て『攻殻機動隊』に至った過程というか
共通した演出などがなんとなく分かって感動しました。
やはり映像がカッコイイ。

あと個人的に『人狼』が好きでした。

実写映画ではやはり
『ライフ・イズ・ビューティフル』
は名作だと感じました。
名作と呼ばれる作品で観ていないものがまだまだたくさんあるので
それも消化していきたいです。

残りの学生生活も少ないですし
下半期もなるべく多くのいい作品に出会いたいなあと思います。
ぜひオススメを教えてください。