2010年8月17日火曜日

異臭を放った宝石

個人的名盤シリーズ
第3弾いきます。

タテタカコ 『そら』
です。


01. 夕立
02. 宝石
03. 女の子
04. 太陽
05. 赤い実
06. 傷
07. あの人

タテタカコさんとの出会いはいつだったかは分かりませんが
たしか兄に勧められて聴き始めました。
ちょうど映画『誰も知らない』が話題となったとき
同時に主題歌を歌ってるタテタカコさんに注目が集まったときでした。



タテタカコさんの魅力はなんといってもその歌です。
なんというのでしょうか
こんな歌聴いたことないのです。
ある意味無機質で童謡のようでありながらも
ちょっと怖い痛いような歌詞だったり。

『宝石』のなかで(おそらく)自分のことを

’誰も寄せ付けられない異臭を放った宝石’

を歌ってるんですが
そのパワーといったら。
ね。
ぐっときてしまいます。

この『そら』の音源も
基本的にはピアノと歌のみなので
その歌のパワーがビシビシと伝わってきます。
個人的名盤の中でもこの『そら』の良さが一番説明しにくいかもしれません。
昨日も書きましたが
彼女も何かこう
「歌うこと」と「生きること」が密接に関わっているように感じます。
まあミュージシャンはみんなそうなんでしょうけども。

まだ生でその歌を聴いたことがないので
なるべく早く聴きたいなあと思っています。
でもなんだか半端な気持ちじゃ聴けない気もする。


ちなみにこの曲は『そら』には入ってません。

2010年8月16日月曜日

ボン

先日14日は私の所属するバンド
CHARTREUSEのライブでした。

場所は一年ほど前からとてもお世話になっている新宿ライブフリーク
スタッフの方たちともそれなりに顔なじみになりましたし
もう音の感じにも慣れました。
個人的にはとてもやりやすい場所だと思っています。


これはヤンさんというアーティストの方が描いた店内のペイント
かっこよいですね。

この日の出演は

Spread Delusion
CHARTREUSE (←私たち)
cleansemania
brownee
Dubred

でした。

最初のSpread Delusionさんは
あまり好きな音楽ではありませんでしたが
(なのでどんな音楽だったかも上手く説明できない)
演奏はとてもまとまっていました。
ドラムがシンプルかつパワフルで個人的に勉強になりました。

2番手は私たちCHARTREUSE
この日の演奏はいまいちでした。
というかダメでした。
何がダメだったのかというのは
恐らく演奏している自分たち固有の感覚なのでなかなかうまく説明できませんが
なんというかこう「ガシッ」とかみ合いませんでした。
ふたりだけでやってるのにかみ合わないというのはいかがなものか。
日々精進。

3番目はcleansemaniaさん
こちらはソロの女性のピアノ弾き語りの方でした。
歌のピッチが不安定だったりいろいろと細かい事で思うことはありましたが
なんというか「歌」というものが生活の一部になっているというか
「生きること」が「歌うこと」と密接に結びついている方だなあ
という印象を持ちました。
そういう方はソロでやっている方に多い気がします。
私にはまったくない要素ですので少し憧れたり憧れなかったり。

4番目はbrowneeさん
個人的にはこの日のベストアクトでした。
私の貧相な音楽知識では
○○っぽいと説明することもできませんが
3ピースのバンドで日本語詞の歌がぐっと前にでてくる感じです。
ギターもかなり音数少なめでここぞというときに前にでてきました。
歌とベースがとてもいい!
ベースラインがとても心地良くそこでまた歌が活きる。
ベースレスの私たちはとてもうらやましく思いました。
また共演したいです。


最後はDubredさん
レゲエのバンドでした。
2010, One love Jamaica Bob Marley Songs day 優勝という経歴をお持ちだそうな。
なんだかよく分からいですがすごいですね。
ザ・レゲエという感じでした。
レゲエ全然聴いたことないので何とも書けないのですが
いわゆる最近のヤンキーがオーオー言ってタオル振り回す(偏見まみれのイメージ)レゲエではなく
ビーチで踊りながら聴くような感じの音楽でした。
とても心地よかったです。
お客さん一杯でうらやましかったです。
そういうシーンがちゃんと出来上がってるのでしょうかね。



この日はお盆とは言え
土曜の夜かつ電車が遅れていたため
iPhone折れるんじゃないかというくらい混み合っていましたが
なんとか終電で帰りました。

やはりライブというのは多大な経済的損失もありますが
とても勉強になりますね。

なんか私バンマスなのに音楽全然知らないw
知らないかつ分かってないですね。
後輩のみなさんはこうならないようにお気をつけください。

2010年8月8日日曜日

「あちら側」と「こちら側」

流行に敏感な私は時代に置いていかれないように
しっかりと夏風邪をひいていました。
そしてまだ治っていません。

先日

もう治ったなこれは。ぐふふ。

と思い
写真美術館に世界報道写真展を観に行きました。
http://www.asahi.com/event/wpph/

これは大学入ってから毎年行ってます。
相変わらず素晴らしかった。
今年は賞を撮った作品よりも個人的にはいいなと思う作品が多数ありました。

それとは別に個人的に気になったのは
少女にも少年にもみえる子どもの写真たち。
このご時世私の世代の人間がネット上にこんなこと書くと
ロリコンだとかショタコンだとか変な誤解を受けかねませんが
子どもから大人に変わる瞬間の人間って
男でも女でもない独特の雰囲気を持つ気がします。
この感覚は伝わるのでしょうか。
世間でロリコン、ショタコンと言われている(もしくは自称している)方たちは
ひょっとするとそこに魅了されている人たちなのかもしれませんね。
来年も行く。

そしてその後
自宅に帰ってからまた咳が出始め
体がだるくなってきたので早く寝ましたが
次の日起きたらまた熱が。
そうしてPoor Tomのライブ行けませんでした。
ナカムーごめんよ。
ジルバとの共演観てみたかったです。



村上春樹
『アンダーグラウンド』
読了。

地下鉄サリン事件の被害者に村上氏がインタビューしてまとめたもの。
オウム事件には個人的な興味があるので手にとったのでした。
正直インタビューが多くて読むのちょっと飽きました。
失礼極まりない話ですが。
ただサリン事件のことよりも
被害者の人生の背景がいろいろと書いてあって
そこがなかなかおもしろい構成だなと感じました。
年齢も出身も仕事も全然違う人々
それぞれ全く違う人生。
そこに共通してサリン事件があるってのはなんだか不思議な感覚でした。
インタビュー自体は情報量が多くきちんとアタマに入ってきませんでしたが
(でも資料としての価値はあると思う。)
最後にある村上氏のオウム事件の分析はなかなか読み応えがありました。

ありがちな意見ですが
オウム事件をリアルタイムで感じた世代の人間として
(たぶん小学校低学年でしたが社会の空気はなんとなく感じたはず)

アタマがオカシイ奴らが起こした一連のテロ行為

としてとらえるのではなく
日本社会において
オウム事件がどのようにして発生し
オウム事件は何をもたらしたか
考えること、考え続けることはけっこう大事なんじゃないかと思いました。

たまには真面目なこと書いちゃったりして。
でも本のこととか書くと馬鹿がバレてイヤですね。

明日はBBQ!