2010年12月31日金曜日

今年観た映画



とうとう2010年も終わってしまいますね。
長いようで短かったような
短いようで長かったような。
今年一年で私はどれだけ成長できたのでしょう。
分かりません。

大学に入ってから時間が作れるようになり
割と映画をたくさん観るようになりました。
ただ見るだけではモッタイナイので
いつも手帳にチョコチョコと感想やらなんやらをメモっています。
ということで今年観た映画をぶわっと書きます。

ポルノスター
UNCHAIN
髪結いの亭主
アラキメンタリ
トウキョウソナタ
おとうと
潜水服は蝶の夢を見る
チェンジリング
エターナルサンシャイン
マイブルーベリーナイト
Ray
クレイマークレイマー
君に読む物語
L.A.コンフィデンシャル
パンズ・ラビリンス
4ヵ月、3週と2日
ノン子36歳(家事手伝い)
インビクタス
復讐するは我にあり
サマーウォーズ
嫌われ松子の一生
許されざる者
千年女優
キングダム/見えざる敵
THE LONG SEASON REVUE
ハッピーバースデイMr.モグラビ
鉄コン筋クリート
ヨコハマメリー
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
秒速5センチメートル
カッコーの巣の上で
雲の向こう、約束の場所
AKIRA
グラントリノ
東のエデン 劇場版I The King of Eden
選挙
東のエデン 劇場版II Paradise Lost
フレンチ・コネクション
マンデラのある看守
タクシー・ドライバー
街の灯
ヒトラー ~最後の12日間~
空気人形
ガンジー
ブラインドネス
チェ 28歳の革命
チェ 39歳最後の手紙
モーターサイクルダイアリーズ
愛のむき出し
グラン・ブルー
カールじいさんの空飛ぶ家
カラフル
ヤング@ハート
ONE PIECE -FILM- STRONG WORLD
SCARFACE
パーフェクト・ブルー
東京ゴッドファーザーズ
にくのひと
トイストーリー3
ほしのこえ
涼宮ハルヒの消失
ゴールデンスランバー
サイコ
インセプション
マッチポイント
あるいても 歩いても

の計66本でした。

せっかく学生という時間の作り易い身分ですから
もっと観ておけばよかったなあと思います。

観て分かる通り
「おいおいまだ観てなかったのかよバカタレ!」
というレベルのいわゆる名作も多いです。
そのなかでは
『街の灯』
『グランブルー』
には本当に感動しました。
名作と呼ばれるのにすごく納得しました。
こういう映画はずっと残っていくのでしょうね。

アニメ作品もけっこう観たようです。
ずっと前に
『パプリカ』
を観て
なんだこれはー!
とココロを動かされ夏休みに
『千年女優』
を観て完全に今敏監督のファンとなりました。
にも関わらず今敏監督は今年亡くなってしまいました。
とても残念です。
亡くなったあとに最期のブログを読み
そして
『東京ゴッドファーザーズ』
『パーフェクト・ブルー』
『妄想代理人』
などを観て改めて偉大な人を失ったと感じました。
『夢みる機械』
今監督のいない中制作は進んでいるようですが
素晴らしい作品になることを祈ってます。

その他の作品ですと
『潜水服は蝶の夢を見る』
『鉄コン筋クリート』
『秒速5センチメートル』
『空気人形』
『涼宮ハルヒの消失』
などはとても印象に残っています。

来年も引き続き多くの作品を観ていきたいと思ってます。
もっと時間がほしい。

2010年12月21日火曜日

美女と竹林

森見登美彦氏の
『美女と竹林』
という本を読みました。

登美彦氏と竹林に関するエッセイです。



森見登美彦氏とは
『四畳半神話大系』
のアニメをきっかけに出会い
そこからずっと魅了されています。
そのへんのことは前にも書いてますね
きつねのはなし


森見登美彦氏の作品の魅力は主に

とてつもなくくだらないところ

だと思います。

プロフェッショナルなくだらなさ

なのです!


森見作品を読んだことがある方なら
この文章が決して悪口や嫌味ではなく
正当な評価かつ最高の賛辞であることは理解して頂けると思います。

今回読んだ『美女と竹林』も
「森見登美彦氏の作品の中でも、無益さにかけては他の追随を許さない作品」
と登美彦氏自らがおっしゃるだけあって
とてもとてもくだらない作品でありました。
大学の講義中に読んでるとき(よい子は真似してはいけません)
ひとりで何度にやにやを我慢し奇妙な表情になってしまったか分かりません。


何か感動だとか価値観の変革だとか
そういった実益を求めてこの作品を手にとることはオススメしません。

あぁ
なんと無益でくだらない本をにやにやしながら読んでしまったのだ…。
…でも、そんな自分がちょっと好き☆
みたいな楽しみかたができる方におすすめです。

森見登美彦氏のブログも素敵です。

この門をくぐるものは一切の高望みを捨てよ

2010年12月20日月曜日

skype飲み会

今日は中学、高校の友達と集まって飲み会をしました。

もう卒業して4年も経つのにまだこうやって時々会ったりしています。
普段は特に会ったりしないのですが
年に1、2回は必ず会っているような気がします。
この距離感が個人的には心地良いです。

それぞれ大学生をやっていたり
社会人になっていたり
母親になっていたり。
いろんな生きかたがあるんだなあと思いました。

今回は初の試みとして
飲み屋にPCとモバイルwi-fiを持ち込み
・世界を旅してる友達(現在はエクアドルにいる)(blogはこちら
・ロンドンに留学している友達
のふたりとskypeで会話してみました。

こうやって距離を超えて顔を見て話せるなんて
幸せな時代に生まれたなと思います。


2010年12月18日土曜日

iStand

ゼミのみなさんと忘年会的な飲み会をし

プレゼント交換をしました。

僕はあんまりこういう経験がなかったので新鮮でした。

僕が頂いたのはこれ



はて?なんでしょう?


これはiStandというもの

吸盤の部分をiPhoneの背面につければ
iPhoneスタンドになるのです。

立ってる姿もなかなかかっこいいです。

しかし
iPhone以外にデジカメを持っていないので
iPhoneに着けて使ってるところを撮れません。
くそう。


こういう風にデザインと機能性を両立してるものって素晴らしいと思います。

iStandをちゃんと使ってる写真はこちらから

2010年12月13日月曜日

約束された場所で

村上春樹

『約束された場所で underground2』

という本を読み終えました。



これは『アンダーグラウンド』の続きに当たるノンフィクションです。
『アンダーグラウンド』は今年の夏に読みました。
その時のブログはこちら

『アンダーグラウンド』は
地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューで構成されていましたが
こちらは今度は加害者側である(直接的な犯人ではありませんが)
オウム信者、元信者へのインタビューです。

『アンダーグラウンド』
よりもこの作品のほうがより事件の本質に迫っているように感じ
(表現が適切ではなかいもしれませんが)
私はより楽しんで読むことができました。

以前も書きましたが
一連のオウム事件はやはり

アタマがオカシイ奴らが起こしたテロ行為

ではないのだと思います。
もちろん一面的にはそうですし当時もそのように報道されていたようですが
本質、というか考えなければならないところは別にある
と改めて思いました。
オウム事件はなぜ起きたのか
この本を読んでまた少し分かってきたような気がします。
巻末にある河合隼雄氏との対談でも書いてあったような気がしますが
このままだとまたこういった事件が起きてしまうんじゃないか
と思います。
社会システムの問題
日本人の問題
そういった根本的な問題はまだまだ残ったままです。

僕がオウム事件に興味を持った理由は
ゼミの先生がオウム事件を扱った作品を作っていた
というのもありますが
もうひとつは、この事件の内容に触れるにつれ
僕はどちらかというと
「こちら側」の人間よりも「あちら側=オウム側」の人間に近いのではないか
と感じてしまったからです。

すいませんやや言い過ぎました。

しかしながらオウム事件の本当の怖さというのは
誰しもが加害者側になっていた可能性があった
ということだと個人的には思うのです。

なんでだか説明できるほどの能力が僕にはありませんが
映画『A』、『A2』や
この『約束された場所で underground2』を読めばなんとなく分かって頂けるかと。

ということでオウム事件に対する興味はまだ尽きていないので
最近発売された森達也氏の『A3』もそのうち読んでみようと思います。

2010年12月12日日曜日

一九八四年

ジョージ・オーウェルの
『一九八四年』
という小説を読みました。
原題は『1984』



メディア論という授業の中で

『1984』
『ニューロマンサー』

これは情報社会を描いた2つの重要な作品だ
情報社会を描いたこれ以降の作品は
ほぼ全てこの2つのどちらかのタイプに分けることができる(キリッ

と先生がおっしゃっていたので読んでみた次第です。

私はアタマがよろしくないので
昔から外国文学が苦手です。
原文を読んでるわけではないのに
なかなか言葉がアタマに入ってこないのです。
また登場人物の名前が覚えられない
人物や情景が想像できない
という理由もあります。
いやはやお恥ずかしい。

苦手なので無理せず楽しんで読もうと思い
ゆっくりと一ヶ月ほどかけて読みました。


結果からいうとこの作品はとても楽しめました。

オチがどうとか
表現がどうとか
そういう文学的なことはよく分かりませんが
この作品で描かれている情報社会
(書いてる当時はそんな意識すらもなかったのかもしれませんが)
がとてもおもしろく
妙なリアリティがありました。

『1984』
が書かれたのは1948年(ややこしいですね)※出版は1949年
その当時に想像した未来である1984年を描いた作品です。

世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシア3つ超大国に分かれ
「ビッグ・ブラザー」率いる党によって運営される全体主義国家オセアニアが舞台となっています。

政府によって検閲、監視される恐怖の描き方などから
冷戦中に書かれたというのが色濃く反映されているように感じました。
ただこの作品がいわゆる名作として評価されているのは
ただの反全体主義、反共産主義を訴えているだけではないからだ
ということだと思います。

ラジオ、電話、テレビといった情報機器が登場し始めた1949年に
ジョージオーウェルが
「情報技術の進歩によってどんな社会がやってくるのか…」
と空想を巡らせ考えた未来はこういう社会だったのか
と考えるとなんだか不思議な気分になりました。

今は2010年
インターネットも遍く普及して
iPhone使ってどこでもネットにアクセスしています。
このブログだってアナログとしての文章はどこにもなく
ただ0と1で配列された情報がネット上に存在しているのです。
なんだか不思議ですね。

ちなみに少し前に話題となった
村上春樹の『1Q84』
もこの作品の影響を受けているそうです。
早めに読みたいですが文庫化しないかな。
まだしないよな。

改めて



もうバンマスではありませんし
この機会にブログも辞めようかと思ったのですが
せっかくなのでちょっとだけリニューアルして続けてみることにしました。

どうぞよろしくお願いします。