2010年9月11日土曜日

きつねのはなし

森見登美彦氏の
『きつねのはなし』
という小説を読み終えました。



私は森見登美彦氏の小説がとても好きです。
きっかけは恥ずかしいくらいに単純。
ノイタミナでやってた
『四畳半神話大系』
です。



放送されてるアニメを毎週欠かさず観る
という習慣が基本的にはない私。
(ただし『けいおん!!』を除く。)
たまたまテレビをつけたとき
怒涛のごとく投げつけられる無駄に膨大な情報にやられてしまい
(あと明石さん)
さっそく原作を手に入れ
森見ワールドにハマっていったのでした。

今まで読んだのは
『四畳半神話大系』
『夜は短し歩けよ乙女』
『太陽の塔』
『有頂天家族』
です。
『四畳半~』、『太陽の塔』のように
腐れ大学生の話を書かせたら登美彦氏の右に出るものはいません。
とてもとてもオモチロイのです。

『四畳半~』を読んで
ダメ大学生でいることが少し誇らしくなったと同時に
(よくないですね)
なんとなくつまらないこと気にしてた自分がバカらしく思えて
なんだかすっとしたのを覚えています。

そういう経緯で読んだ『きつねのはなし』
これ書いたのホントに登美彦氏?
と思ってしまうくらい他の作品とは違ったものでした。
文体といい雰囲気といい全然違う。
黒髪の乙女は?
乳は?
詭弁論部は?
樋口師匠は?
無駄に豊富な語彙で話をオモチロおかしくするいつものユーモアはどこへ?

『きつねのはなし』
はいわゆるホラーでした。
でもこれはこれでけっこう好きでした。
丑三つ時に読んでトイレに行くのが億劫になるくらいドキドキもしましたし。

なんというか登美彦氏は多才ですな。
京大農学部出身で小説家
あんなにユーモアに溢れる作品も書ける。
ブログもオモチロイです。
ちょっと前に結婚もしたそうですし
大江アナと写真も撮ってたし。

くそう
うらやましいぞ登美彦氏!

登美彦氏にひとこと言いたい。

明石さんという超絶的に素敵な女性を生み出してくれてありがとう!




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