2011年3月21日月曜日

パプリカ

筒井康隆氏の小説『パプリカ』を読みました。



私は先に今敏監督のアニメ『パプリカ』を観ていて
とても好きな作品なので機会があったら原作にも触れておこう
とずっと思っていて
先日ようやくブックオフで見つけたため購入しました。
すいませんお金がないのです。

簡単に書くと
とても面白かったです。
小学生みたいな感想ですが。

大変お恥ずかしいことに
私は筒井康隆氏の作品を読むのは始めてでした。

筒井康隆

なんとなくお名前の勝手なイメージから
なんというかこうとてもお偉い感じで
徳が高いというか
とても高尚で難しい感じの文学をやってらっしゃる方で
もうちょっとヒエラルキーの高い方向けというか
私のような下賤な者がその作品を手にとってとってはいけないのではないか
と思っていました。

読んでみて杞憂であったと分かりました。
とても読みやすかったですし大変楽しめました。

パプリカ
ちょっと残念だったのは
やはり今敏作品のイメージ
特に夢が現実の世界になだれ込んでくるようなシーンのイメージが強すぎて
文章から浮かんでくる脳内映像が完全に今敏作品の映像になってしまい
自由な想像と言いますか
純粋に文章から素直に浮かんでくるイメージが作れなかったことでしょうか。

まあこれは映像化された作品を観たあとに原作に触れるとしばしば起こることではありますが
それにしても今敏氏の映像イメージの強さに驚きました。

お話としてはアニメとはやや違うけど
そんなに違わないといいますか
うむむうまく説明できませんが
その登場人物であったり
その人間関係だったり
置かれた状況やその背景など細かいことはいろいろと違いますが
この作品のメインの魅力
夢と現実の交錯した感覚
というのはバッチリ同じだと思いました。

また今敏氏のほうのパプリカを改めて観たくなりました。

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