2011年2月2日水曜日

ペンギン・ハイウェイ

森見登美彦氏の
『ペンギン・ハイウェイ』
という作品を読みました。



私はあまり本を読むほうではないのですが
森見登美彦氏の作品はとても好きで
大体の作品は読んでいます。

『太陽の塔』
『四畳半神話大系』
『きつねのはなし』
『夜は短し歩けよ乙女』
『新釈 走れメロス』
『有頂天家族』
『美女と竹林』

はすべて文庫版を購入しました。

そうそう
なぜ文庫版かというと
ハードカバーの本はモノとしてはすごく好きなのですが
文章を読むメディアとしては
私にはどうしても不便なのです。

私が本を読むの場面は
大きく分けて2つ。
夜寝る前
もしくは
退屈だけど出席せねばならない授業中
のどちらかです。

夜寝る前はベッドに入りゴロゴロしながら読むため
ハードカバーでは不便です。
幼少の頃に早くも運動神経がないことに気が付き
以後体を動かす機会から積極的に逃げ続け形成された私の肉体には
もはやキーボードをパチパチやる程度の筋力しか備わっていないので
ゴロゴロしながらハードカバーの本を読むと
腕が筋肉痛になってしまいます。
同時に集中力の欠如した私は
本を読みながらうつらうつらしてしまうことも多いので
ハードカバーでそれをやってしまうと本を落下させ顔面が陥没し
とんでもなくイケメンになってしまうおそれがあります。

また
退屈だけど出席せねばならない授業中の場合
(よい子は真似してはいけません)
まず歩くこと以外に必要のない筋力をそぎ落とした私の究極のボディには
数百グラムのハードカバーの本をカバンにいれ外出するだけでもかなり骨の折れる作業です。
かつ石橋を叩いて壊すほどのチキン野郎なので
大きい本を授業中に広げる勇気はありません。


しかし
今回読んだ『ペンギン・ハイウェイ』は
ハードカバー。

なぜか。
それはもらったからです。
てへ。
誕生日に兄に頂きました。
感謝感謝。
頂いたからにはちゃんと読まねばと思い
腕の筋肉痛に耐え顔面を陥没させながら読みました。


この作品は
舞台が京都ではありませんし
腐れ大学生も出てきません。
桃色ブリーフもでてきません。
小学生の男の子が主人公のファンタジーです。
なるほど「森見登美彦の新境地」とカバーに書くだけはあります。

ただ森見登美彦氏のユーモアは健在でした。
おっぱいもでてきました。

謎解きかと思いきやそうでもなく
やや切なさが残りながらも希望がみえるオチでした。
きっと本をたくさん読む方には不満の残る作品かもしれませんが
私は割と好きでした。

それにしても森見登美彦氏の小説のでてくる女性は素敵です。
明石さんにしろ「彼女」にしろ
この作品にでてくる「お姉さん」にしろ
もはやお約束となりつつありますがエキセントリックでキュートです。
そしてどこか凛々しい。
素敵過ぎるくらい素敵です。
リアリティ?
そんなもの必要ないのです。
あこがれって大事なんです。
ゆえに森見作品のヒロインに嫌悪感を覚える女性がいらっしゃるのもまた理解できますが。

僕も少年のように「お姉さん」に会えるようにがんばらねばなあと思いました。

1 件のコメント:

  1. 舞台が京都では無い!?

    大体京都近辺だって思っていたら!。
    「森見登美彦の新境地」ってカバーに書くのも分かるなぁ~。

    ↓のサイトで森見登美彦さんの解説をしていますね。
    http://www.birthday-energy.co.jp/
    のコラム「移動祝祭日」にあります。

    妄想的とも言える森見キャラがウリらしい。
    ここら辺は、才能と言いますか、元々内に秘めているものに
    なるようです。
    まだいろいろ書いてありますから、読んでみるとおもしろいですよ。

    返信削除